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購書メモ・読書メモ 10

野家啓一編『ヒトと人のあいだ』を購入。興味の薄いところをとばしながら、半分くらい読んだ。

野家啓一による「まえがき」。人間観が文理分裂しているという現状把握に共鳴した。結論として提示されているホモ・ナランスはともかく、問題意識としては、ほとんど私の野望に重なっていると思う。

戸田山和久「『知識を自然の中に置く』とはいかなることか」が収録されている。というより、これがあったのでこの本を買ったのだと言ってよい。比較的退屈なテーマを追っているのだが、いつもながら論旨は明快で気持ちがいい。そして、この記述「被験者が内省だけによって『右の方を選んだけど、それは右の方がおいしそうだからではなくて、単に右にあったからだ』という正解に至れるか、私はほとんど無理だと思う」には、ちょっと震えが来た。ここだけをピックアップしても、何のこっちゃかもしれないのだが、これは美しい話なのだ。



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