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経緯その2

 サイト『僕が出逢わない人たちのために』を作ったとき、「伸しイカの詩歌」はサイトの中心となる予定のコーナーでした。「今週の言葉」や「うなぎのらくがき」より思い入れはあったのです。
 しばらくして「伸しイカの詩歌」内にある「駄洒落の構造」を書きました。その後も駄洒落への興味は持続していたのですが、漫画家のとよ田みのるさんに「駄洒落の構造」を誉めて頂いたことが直接のきっかけとなり、続編に向け具体的に動き始めます。
 「駄洒落の構造」で未消化だったことは沢山あります。特に、駄洒落を「技法」と位置付けたことは、今回の立場と決定的に対立します。この態度変更は、文章読本や小説作法に対し、私が勝手に感じていた不満や反感と関係があります。
 自分が何を書こうとしているのか。その歴史的文脈を知るため、また、知識不足を補い、自分の考えを整理するために、言語学、心理学、生物学、哲学、宗教、思想関係、暇に任せて色々読みました。以前よく分かっていなかった本の再読もしました。駄洒落という問題意識がピントを調節したのかもしれません。多くのヒントを得ることができました。色々な考え方が繋がっていく興奮もありました。
 今また、本ないしは、ある種の小論文を書こうとしているのは、区切りをつける意味もあります。新しいアイデアを育てるためにも、いちどまとめた方がいい。切実なのは、文章読本がどうのといった因縁よりも、こっちの動機です。「はじめに」で、忘れかけていると書きました。集中していた時期より、概念の弁別が甘くなっている自覚があります。思い出すだけで、結構大変なのです。
 大テーマもありますが、それはそれとして、「しりとり」や「早口言葉」といった各論を、その都度面白く書けたらいいなと思っています。

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