FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Comment (-)

購書メモ・読書メモ 8

1 イアン・スチュアート『自然界の秘められたデザイン』
2 エリオット・ソーバー『進化論の射程-生物学の哲学入門』
3 サム・ウィリアムズ『人工知能のパラドックス』
4 グレゴリー・ベイトソン『精神と自然-生きた世界の認識論』
5 ジョン・R・テイラー『認知言語学のための14章』
6 ドナルド・デイヴィドソン『主観的、間主観的、客観的』
7 福岡伸一『世界は分けてもわからない』

を日本橋の丸善で購入した。前回からのブランクにいくつか別の本も読んだが、それはまた別の機会に書こう。

1はI・スチュアートのファンなので。このブログとの関連性は薄いが、期待度は高い。

2は有名みたいなので。意外とこの、生物学の哲学という分野は成熟している。進化論論争が加熱したためか。生物学の哲学全体に「機能」の概念がポイントだと思うが、これはおそらく、完全には自然化できない(できたと思っている人もいるだろうが、私は眉唾で臨む)。機能による課題遂行というとき、その課題(命題)の記述が問題になるに違いないからである。

3は、そういえば人工知能の歴史をよく知らないなと思ったので。冒頭に年表がある。いろいろ重宝しそうだ。

4は、タイトルに惹かれて。ベイトソンという名前はうっすら聞いたことがあったが、Wikipediaによれば1904年生まれらしい。古いのは悪いことではないが、あまり期待するまい。暇なときに読もう。

5は、認知言語学が云々と主張するのなら、とりあえず読んどかねばと思って。帰りの電車でパラパラ眺めた。単義性/多義性の話があったり、両義性/曖昧性の区別があったりした。しかし、我流の用語法と少しかみ合わない。このあたりの用語の問題もあるのだ。どこまで我侭を通すべきか。

6は、宿敵デイヴィドソンの本なので。と、勝手に宿敵扱いしてしまったが、偉い人なのは間違いない。それは飯田隆『言語哲学大全』の構成を考えてもわかる(ちなみに『言語哲学大全』は読んでいない。読むと大変そうなので)。換骨奪胎、まじめに読みたい本。

7は『生物と無生物のあいだ』が面白かったので。ただ、著者が最も主張したいであろうところの「動的平衡」の概念には、あまり魅力を感じていない。タイトル、反分析的という意味では、コネクショニズムに通じるところもあるやもしれぬ。これは牽強付会か。

11:福岡伸一『世界は分けてもわからない』読了

鳥肌が立った。前著『生物と無生物のあいだ』の帯に、たしか「極上の科学ミステリ」と銘打ってあったと思うが、こちらも思い切り科学ミステリだった。読み終えた満足感は、今回の方が高いかもしれない。ミステリの解説で犯人をばらす訳にはいかない。気になる人は読んでください。売れてるし。ただし、読むなら『生物と無生物のあいだ』を先に読んだ方がいいと思います。要らぬお世話ですが。

以下は、ミステリを楽しみたい人は事前に読まない方がいいかもしれない余計なこと。前著は中盤が山場で、そこまで頁を繰る手が止まらない感じだったが、今回の山場は終盤である。いや、終盤までミステリであることにさえ気がつかなかったと言うべきか。その分、序盤は散漫な印象。ファンは、いろいろな文体を味わえてお得かもしれない。内容的な深さ(分子生物学の黎明がいきいきと描かれていたという点)においても、前著の方が一枚上かもしれないが、まあ、とにかく満足。楽しい読書でした。

2009.08.14 15:41 みずすまし #LxEYYn16 URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。