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購書メモ・読書メモ 4

1 山梨正明/編『講座認知言語学のフロンティア 3 概念化と意味の世界 認知意味論のアプローチ』
2 黒田亘『行為と規範』

を購入した。しかし、この、読む前に書くレビューみたいな形式、なかなかの発見かもしれない。ものぐさな私としては、何事かその本に対して発言するためにはまず読んでからでなければ、というプレッシャーを感じずに済むのでやっていて面白いし、読み終えたあとで、購入時に抱いていた期待を読み返せるのもいい。他の人が読んでどうなのかはよく分からないが。この二冊は3/31に届いた分とほとんど同時に発注したのだが、これが今日時間差で届いたのであった。

1は、認知言語学の大勢を知るために。表紙にルビンの壺が描いてあって本文でゲシュタルトとか言ってるし、主体化などというキーワードもあるし、これはかなり私の構想に抵触するのではないかと一瞬身構えた。しかしながら、つまみ読みした限りでは、期待も不安も叶いそうにない。旧言語学の客観性がぼやけたような印象で、具体例は多いものの膝を打つような議論には出会えないのではないか。もっと先にやるべきことがあるでしょうと言いたくなるのだが、もちろん著者らの目的は私と異なっているのであって、これは単なる難癖に過ぎない。とりあえず歴史認識(現代史の知識)を深めるつもりで読んでみたい。

2は、私の買った黒田本第二号である。ここでは取り上げていないが、かつて『経験と言語』という箱入り本を買ったのが第一号だった。著者はウィトゲンシュタイン研究などで知られる哲学者。第一号の方は、なんとなくたじろいで自分の中に敷居ができてしまい、まだ読み始めることすらできていないが、こちらの『行為と規範』数ページ進めた段階ですでに、名著の予感が漂ってきた。これは編者によれば著者黒田亘の没後再編集されたもので、前半が放送大学テキストだったもの、後半がそれを補う三本の黒田論文という構成になっている(論文はテーマ的に近いものを編者が集めたもので、もともとこの形での出版を行う意図は黒田にはなかった)。冒頭、放送大学のテキストだけあって、まことに分かりやすい。読み進める快感がある。
私が行為論に興味を持ったのは「しりとり」の分析をしていたときに「規則に従う」とはどういうことか、という哲学的な問いが芽生えたことがきっかけだった。このとき、web上で文化人類学の浜本満さんが紹介していたアンスコムの行為論を読んで、ガチョーンと目から鱗が落ちて、私はあれこれ考え始めたような気がする。もっと遡れば、柄谷行人の『探求Ⅰ』が最初の一撃だった。柄谷『探求Ⅰ』もウィトゲンシュタイン本。あらためてウィトゲンシュタインは偉大である。

2:ようこそむさくるしい部屋へ

学級の徒も、たまにポピュラーな世界がのぞきたくなるのでしょうか? よくぞおいでくださいました、と感謝申し上げるばかりです。
私の頭脳は、高尚なテーマをいかに世俗化するか、ということにしか興味が向かないので、貴君からすれば、まるでインチキ・マジックを見ているような気分になったことと思います。
しかし、俗流ジャーナリズムの精神で言えば、実はそここそが肝心だったりするんですよね。ま、気が向いたら、またのぞきに来てやってください。

2009.04.08 21:44 哲雄 #- URL[EDIT]
3:コメントありがとうございます!

ブログゆっくり拝見させていただきました。性を生理学から読み解くようなお話、たいへんにご謙遜されておいでですが面白かったです。ご訪問したのは偶然によるところ大なのですが(笑)、性についてはフロイト的な興味もありますし、生物の精巧な仕組みを知ることに、ある種の神秘を感じもしました。

学究の徒と評されて恐縮なのですが、私は単なる横好きでして、本業はある原料メーカーのサラリーマンです。大学での専攻は数学でした。要はまったくの素人なので、当ブログの記事は、できれば眉につばをつけてお読み下さい。

今後ともひとつ、よろしくお願いします。

2009.04.09 20:52 みずすまし #- URL[EDIT]

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