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本を買ったので メモ

1 安部公房『内なる辺境』
2 ジャン=ジャック・ルセルクル『言葉の暴力「よけいなもの」の言語学』
3 シュボーン・ロバーツ『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』
4 吉永良正『「複雑系」とは何か』
5 G・レイコフ/M・ジョンソン『レトリックと人生』

夕食前にパラパラと眺める。映画の予告編を見るようで、どきどきする。


1はファンなので購入した。安部公房のエッセイの文体はちっともさわやかじゃないんだけど、ひきこまれてしまう。

2はユリイカ巻末の広告で見つけて、これは! と思って。駄洒落や言葉遊びの考察で言語理論を再構築……というのは、私の思い描く本と、ほとんど同じ路線ではないか。でも、パラパラ眺めた限りでは、危惧した内容ではない。と、ほっとするのも変なのだけど、まだ、充分に私が本を書く意味はある。

3は前から気になっていた。折紙作家の前川淳さんがブログで感想を書いていたのを見て読みたくなった。とくに駄洒落とは関係ないと思うけど、でも、駄洒落と関係のないものなんて、いったいこの世にあるだろうか。とも思う。

4はファンなので。吉永良正さんはサイエンスライター。高校時代、講談社ブルーバックスで著作にのめりこんだ。大学で私は数学を専攻して、フラクタルの研究をすることになるのだけど、もうひとつ複雑系の話はよく理解していなかったと思う。最近また少し別の角度から興味が出てきた。そんなこんなで。

5は、タイトルで敬遠していた。ところが、wikipediaの認知言語学の項目で、著名な認知言語学者として筆頭に挙がっていたのが、G・レイコフ。まじめな本なのだと気付いて購入。今回買った本の中では、私の書きたいことにいちばん近い内容かもしれない。ゲシュタルトとか言ってるし。でも、この本の考察の中心はアナロジー(暗喩)なので、とりあえず、ひと安心。

さて、これらの本を腰を据えて読めるのは、いつかな。
1:自分でコメント

4 吉永良正『「複雑系」とは何か』を読んだ。がっかり。組み立てが悪い。アナロジーの切れ味もイマイチ。事実認識もおかしい。本論と関係のないところで揚げ足をとるようだが「アインシュタインは、エレベータの落下の思考実験から特殊相対性理論を思いついたことになっている」とあるのは、一般相対性理論のことではないだろうか。

しかし、複雑系のアイドル達の評伝はさすが。高校時代の胸のときめきが帰ってくるようだった。「余談だが、カウフマンはことあるごとに、会う人ごとに誰かれへとなく、『俺には自分が正しいとわかっているんだ』とか、『俺はこれに人生のすべてを賭けているんだ』とか、語りかけるので有名だという」なんて、しみじみ、いい話だと思う。それとラングトン。紆余曲折の人生の物語と、構想の高さにしびれた。かっこいい。

2009.03.07 20:49 みずすまし #- URL[EDIT]

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